下半身トランクス1枚で帰ってきた夫(1)

思い返せば、病名が双極性感情障害と診断される前から、夫はいろいろ異常だった。

夫の名前は仮に「そううつすけ」とします。

そううつすけさん…。

2年前の秋、

夜中の3時に、マンションの玄関を激しくドンドンと叩く音がして、恐怖ながらもドアの外を覗く穴を覗いてみたら

下半身はパンツしか履いていない、そううつすけさんが立っていた。

靴も靴下も履いてなくて、裸足で、でも上半身はしっかり家を出たときのまま、上着のフード付きジャケットも着ていて…

ここまでで私の頭の中をよぎるのは、レイプされたのか？追い剥ぎにでもあったのか？等々。

怯えつつ、鍵を開けると、そううつすけさんはすごい勢いでお風呂に直行し、シャワーを丹念に浴びて体をせっせと洗ってる様子…

お風呂場から出てくると、そのまま倒れこむようにして眠ろうとするので、何があったのか問いただしたところ、そううつすけさんのお答えは

うんこ漏らした…

ぜんぶ脱いできた…

だった。

しかも泥酔してるようだ。

翌朝に判明した詳細はこうだ。

バーを出て、しばらくすると猛烈な便意に襲われ、コンビニでトイレを借りた。借りたものの、個室に入るなりズボンを下げるまえにうんこを漏らしてしまった。よって汚れたズボンも靴も靴下も全て脱ぎ、そのまま帰ってきたとのこと。

注）そううつすけさんは言わなかったが下痢なんでしょうね。

パンツ一丁でコンビニを出たんですね。防犯カメラにもばっちり映ったことでしょう。後始末する店員さん申し訳ないです、とまたもや私の胸中はいろんな思いが巡ってやまない。

ところでiPhoneは？ないけど？と私が尋ねると慌てるそううつすけ。（つづく）